ファイン・フレーバー
ジャマイカ産トリニタリオ種カカオ豆は大変人気が高く、需要がたかくて入手困難です。その独特の風味と品質から、世界市場でプレミアム価格が付けられています。このため、ジャマイカは国際ココア協会(ICCO)から、「Fine or Flavor:ファイン・フレーバー」ココアの9つの独占生産者のうちの1つと認められています。
ジャマイカの内陸部では、主にクラレンドン、セント・メアリー、セント・キャサリン、セント・アンドリュー、ポートランドの各県の高地でココアの木が繁茂しています。
ジャマイカのカカオは、他国産のカカオの風味を向上させるためによく使われています。生産量の98%がスイス、フランス、イギリス、アメリカに輸出され、高品質なチョコレートやフルーツ缶詰、リキュールやパティセリーとなっています。
トリニタリオ種
上質なコーヒーやワイン、オリーブオイルのように、ファインフレーバーチョコレートにも特徴的な味わいがあります。この特徴的な味は、原料であるカカオ豆から始まります。ワインのぶどうは、品種、産地、収穫方法、天候によって異なります。カカオ豆も同じです。
ジャマイカは、ICCO(国際ココア機関)が「ファイン&フレーバー」と呼ぶカカオを生産・輸出する西半球の数少ない国のひとつで、世界で販売されるほぼすべての高級チョコレートの基礎となっています。
高級チョコレートは非常に人気があるため、世界市場のごく一部ですが、その規模は拡大しています。今日の世界のチョコレート市場は、年間750億ドル以上の規模に達しています(2015年)。
トリニタリオ種とクリオロ種のカカオの木は最高級品として知られ、主にジャマイカ、エクアドル、ベネズエラ、トリニダード&トバゴ、グレナダ、スリランカ、インドネシアで栽培されていますが、これらの「ファイン&フレーバー」は世界のカカオ収穫量のわずか7%を占めるに過ぎません。
PJCTのカカオ豆
私たちが取引している生産者はセント・メアリーの高地にあるカカオ農園です。この農園は手入れが行き届いており、またスタッフ達への教育がとても手厚いことで知られています。カカオ豆の品質は、原産地、栽培条件、土壌の種類、気候、そして最終的にどのように収穫され、どのように加工されて製品になるのか、といったさまざまな要因によって決まります。